50代からの大人向けファッションスタイリストの野本しょうこです。
55歳~100余歳の方を中心に、おしゃれをキッカケに「人生がちょっぴり楽しく、豊かに」なるお手伝いをしております。
私のブログを読んでいただいている方は、きっと「おしゃれになりたい」「年を重ねても素敵な洋服を着て、毎日生き生きと過ごしたい」と考えている方が多いと思います。
ところで「おしゃれな着こなし(コーディネート)」には、何が必要だと思いますか?
・・・天性のセンス?
・・・センスを身につけるため、たくさん服を買うお金??
私も昔はこのように思っていたのですが、答えはいずれも NO です。
ファッションのコーディネートは
①色
②形(洋服のシルエットのこと。直線的/曲線的、ボリュームがある/ない等。柄についても用いられる。)
③素材(洋服の生地が持つ風合いや見た感じの印象。重い/軽い、厚い/薄い、光沢がある/ない、凹凸がある/ない等)
この3つの要素をうまく調和させながら、どれか1つの要素に変化をつけると簡単におしゃれに、センス良く見せることができるのです。
例えば、こちらのコーディネート。
非常にシンプルでこれはこれで素敵なのですが、白シャツ+ジーンズ+スニーカーという王道のコーディネートで「センス良く見えるか」と聞かれると、無難と答える方が多いと思います。
そこで修正したのがこちら。※ジーンズだけ①~③すべて固定。
①色を変えてみる
まずは洋服や小物の「色」を変える方法です。シャツとジーンズはそのままで、靴の色だけ変更しました。
(※形や素材はまったく同じものではありませんが、変更されているアイテムは、極力近いものを選んでます。②③も同じ。)
同系色の帽子でアクセントもつけ、修正前と同じカジュアルスタイルでも、手抜き感が無くなりましたね。
②形を変えてみる
次は洋服や小物の「形(=シルエット)」を変更する方法です。綿シャツをレースが使われた綿カーディガンに変更。靴も同じスエード素材ですが、ブーツ型に変えることで、全体的に女性らしい雰囲気に変わりました。
③素材を変えてみる
最後は洋服や小物の「素材」を変える方法です。綿シャツを幾何学模様の入った白シャツへ変更。靴はスエードではなく、光沢感のある素材へ変更しました。他のコーディネートと比べるときれいめでスタイリッシュな雰囲気になりました。
こんな風に定番の着こなしも、色・形・素材のどれか1つに変化を持たせると、実は簡単におしゃれに見せることができるのです。
よくファッション誌で「はずしコーデ」という言葉が使われるのですが、まさにこの「変化」を指しているのです。
ご自宅に「色が派手」「一目ぼれして買ってみたけど、手持ちの服と合わなかった」という理由で長い間眠っている洋服や小物が、実は着こなし次第では良い「はずし」として活躍することがあります。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。