シニア専門スタイリストのイベントレポート/人生100年時代を充実させる2つの提言
シニア専門・個人向けファッションスタイリスト(パーソナルスタイリスト)の野本しょうこです。
プロのスタイリスト目線×子供目線から、親世代にあたる大人が素敵に見える服選びやおしゃれの情報を発信しています。
自己紹介はこちらから⇒ はじめまして - これからファッション~Korekara Fashion~
今日は「人生100年時代」をテーマに、
”子供世代の私から、皆さまへ生き方・暮らしの提案" になるお話を書こうと思います。
これからの人生の過ごし方・楽しみ方を考えて、このブログをお読みいただいてる皆さまに、少しでも役立てれば幸いです。
ワールドカフェに参加してきました
先週nonowaラボでご一緒に講師を務めております、スキルノート・芦沢さん(http://skillnote.hatenadiary.jp/)の講座に参加してきました。
*nonowaラボって何?と気になった方は、こちらの記事をご覧になってくださいね⇒
【お知らせ】2019年4月よりnonowaラボにてファッション講座を開講します! - これからファッション~Korekara Fashion~
今回参加したのは「ワールドカフェの進め方」という講座です。
多くの人数、かつ限られた時間の中で、参加者全員が1つのテーマについて自分の意見を話し、相手の意見を広く聞くことのできる、ディスカッション手法
1グループ3~4人に分かれ、10分×3回で1つのテーマについて、意見交換をします (各回でテーブルホストの1名以外のメンバーは変わります)
この講座ではワールドカフェを実際に体験し、自分が運営側として実施をする際の留意点やコツも学びました。
写真はワールドカフェ実施中に、気になった意見を参加者がメモ書きしたもの
こうやって模造紙にキーワードを書く作業をしながら、意見の共通点を探したり整理をしていきます
そして、この日のワールドカフェのお題が冒頭でも触れた
「人生100年時代を充実して過ごすために大切なことは何だと思いますか?」
このお題を元に、あれこれ思うこと考えることを参加者で話し合ってきました。
ワールドカフェの中で出た意見は、どれも興味深いものばかりでしたが、「これからの生き方・暮らしのヒント」として特に皆さまに紹介したいのが次の2つです。
人生100年時代を充実して過ごすための2つのヒント
その1:自律=自らを律して、好奇心や興味を持ち続けること
「人生を充実したものにするには、いくつになっても学び続ける意欲を持ち続けるのが大切」
とある参加者が発言をしまして。
「じゃあその意欲はどこから来るのだろう?」
「目的がないと、学ぶ意欲も出ないよね」
「じゃあ目的意識はどうすれば持てるの?」
・・・と、皆で意見を出し合っていき、
最終的に目的を持つためには、
「自ら意識して、好奇心や興味を持ち続ける姿勢が大切」
という意見で一致しました。
地域でのボランティア活動や大学で学びなおしている方。
私のお知り合いにも定年後、積極的に活動している方がいますが、皆さんに共通して言えるのが
「好奇心・興味がつきない」 ということです。
好奇心・興味があると、「これを学んでみよう、調べてみよう、ここに行ってみよう」と行動につながります。
そこでまた新たな発見や、共通の関心を持った人との出会いも生まれますよね。
一方で特に男性に多いですが、これまで仕事一筋でいざ定年を迎えると
「やりたいことが特にない」
という声を聞くことがあります。
でも私は「好奇心・興味がない人はいない」と思うんです。
単に「これまで仕事中心で、好奇心・興味のアンテナの感度が少し下がってしまっているだけ」だと思うのです。
私の父を例に出すと、父は上に書いたような仕事以外の興味関心がない、世間で言ういわゆる「無趣味人間」。
会社勤めの時から
・運動しない
・土日は外に出ない
・知らない人が多くいる場に行くのが好きじゃない
という人でした(苦笑)
でもそんな父親も観察していると、運動や人付き合い関係以外に、得意なことや興味・関心が見えてきます。
父はスーパーで買う食料品や日用品、家電をいかに安く買うか、どこに行けば最もお得に入手できるか、「お得」に関するリサーチ力がすごくて。
家電量販店ではお抱えの店員さんまでできるほど仲良くなり、
私が結婚したとき、店員さんをデパートの外商さんのごとく半日独り占めにしてくれたおかげで、必要な家電を「お得に」一度で揃えることができました。
父の場合、こういった「情報収集」が好きなので、これをヒントに好奇心や興味の方向を広げていくのが良いということです。
父のように、日頃自分が当たり前と思ってやっている行動も、
他の人がマネできない得意なことであったり、それが好奇心・興味につながるかもしれません。
「アンテナが下がってしまっているなぁ」と感じた方は、ご家族やご友人に
「自分って何が得意?」
「何が向いてると思う?」
と尋ねてみるといいかもしれませんね。
その2:「人生において働くとは?」と自らに問い直してみる
こちらは最近、転職をしたという参加者のご意見。
この方は転職活動中にキャリアアドバイザーに
「キャリアチェンジするのも大事だけど、その前に一度ライフチェンジを考えてみてはどうですか?」と言われたそうです。
”仕事中心で人生を考えるのではなく、人生から仕事とは?見つめなおす”
このような「ライフチェンジ」の視点で仕事を見ると、転職活動でも意外な仕事が候補に挙がり、うまく行くことがあるんだそうです。
ライフチェンジの視点は、人生100年時代を考えるにあたっても応用できますよね。
転職に成功した参加者の方も、
例えば、節目の人生半分にあたる50歳で、
「人生において仕事がどのくらい大切なのか?」
「仕事以外に大切にしたいことはあるのか?」と自らに問い直してみる。
仕事なのか、地域貢献なのか・・・方向性を固め、予め準備していけば、いざ定年になっても慌てずに済むのでは、とお話されてました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ワールドカフェの講座から得た「人生100年時代を充実して過ごすための2つのヒント」を紹介しました。
人生100年時代。せっかく長く生きるのであれば、毎日を楽しく過ごしたいと思うものですよね。
少しでも、今日の記事がこれからの生き方を考える皆さまのお役に立つと嬉しいです。
私が「50~100余歳専門のファッションスタイリスト」になったワケ(親の悩み編)
個人向けファッションスタイリスト(パーソナルスタイリスト)の野本しょうこです。
プロのスタイリスト目線×子供目線から、親世代にあたる大人が素敵に見える服選びやおしゃれの情報を発信しています。
自己紹介はこちらから⇒ はじめまして - これからファッション~Korekara Fashion~
突然ですが・・・私は30代後半、いわゆるアラフォーです。
そんな私が仕事現場や交流会などに行って自己紹介をすると、十中八九(いや、十中十かもしれない)
「なんで50代以上を対象としたスタイリストやってるの?」
と聞かれるんですよね。
それはそうですよね。
個人向けスタイリスト(=パーソナルスタイリスト)という職業は、同世代のお客さま向けにお仕事されてる方が多いんです。
・同世代だと普段どういうものを着ているのか想像しやすいですし、
・同世代だからこその感覚(例えば、とあるお店やブランドに対する世代が持つイメージとか)
を活かすことができますし。
では「なんで私が同世代ではなく、ひと回り以上離れた、自分にとって親にあたるようなお客さまに向けて仕事をしているのか?」
ますます不思議ですよね。
というわけで、今回は
娘世代の私が「50~100̟余歳専門のファッションスタイリスト」になったワケ
をテーマにお話していこうと思います。
こちらをご覧いただきまして、私のこの仕事に対する想いが少しでも伝われば嬉しいです。
前編のこちらの記事では、親への想いを中心にまとめていきます。
後編<私の想い編>はこちらからどうぞ!
1)スーパーの販売員になる
自己紹介のページでも触れてますが、私は某大手スーパーの衣料品売場で働いていました。
もともと服が好きで、服に関わる仕事ができればと思っていた私。
就職活動ではアパレル系企業や商社を中心に受けていましたが、なかなか選考が通りませんでした。
困ったな・・・と思っていた私の頭の中に、ふと幼い頃に訪れてたスーパーの思い出が。
母方のおじいちゃんおばあちゃんちの近所にあった、そのスーパー。
私が住んでいる場所にそのスーパーが無かったこともあり、幼い私は親に手を引かれ、そこに行くのをいつも楽しみにしていました。
ひとまず会社説明会だけ・・・と足を運ぶと、トントン拍子で選考が進み、ありがたいことに内定をいただくことができました。
就職したことを報告すると、おばあちゃんがとても喜んでくれて。
その後90歳を超え、次第に認知機能が衰えていきましたが
「しょうこは◯◯(←スーパーの名前)に行ったんだね~」
と私が遊びに行くたびに、いつも話していたのを思い出します。
2)専業主婦の母の悩み
入社後、希望していた衣料品部門に配属となった私。
婦人服売場で働いていた頃、60代に入った母親が「欲しい服が見つからない」「自分に合う服が見つからない」と、販売員の私にアドバイスを求めてきました。
専業主婦で自宅にいることが多く、家事で動くからとジーンズにボーダーTと、カジュアルな格好が多い母。
母親が当時見ていたお店は、カジュアル衣料の量販店がメイン。
20代くらいの女性向けのお店を見ることも。
確かにそういうお店に、母好みのデザインや色合いの服はあるのですが、
母:「お腹に合わせるとお尻がきつい」
「お尻に合わせるとウエストがゆるい」 とのこと。
私:「若い人向けにサイズを作ってるんだから合うはずがないよ」
と勤めているスーパーの服を提案してみると、
母:「私好みの服ではない」
「ウエストが高めで、いかにもおばさんパンツしか売ってないから嫌」
と今度は自分の着たい服がないというんです。
確かに当時私が働いていた売場には、
ブラウスやニットなど自宅で丸洗いが難しい服、
色は思いっきり暗いか鮮やかな派手な色づかいの服
が多く、母好みの服はありませんでした。
自分で納得のいく服を求めてお店を探していたのですが、見つけることができず、不満を持っていたようです。
専業主婦として、それまで家族を支えてきた母。
やりたかったことや楽しみにしていたこと。
家族のためを想い、諦めてきたことは数多くあると思います。
私は社会人になり、そして弟も20歳を過ぎ立派な大人。
これからは子供の世話から離れ、自分のために人生を楽しんでほしい。そう思っていました。
もしかすると、服の悩みは母にとってさほど重大な悩みではなかったのかもしれません。
でも私からは、
「また母が自分の人生を諦めてしまう」
そんな風に思えて、虚しさを感じてしまったのです。
3)パーソナルスタイリストという仕事に出会う
それから数年、販売員として働き続けていたのですが、ある時、体調を崩したことがありました。
これをきっかけに、販売員としてこれから長く勤めていくには、私には体力的に限界があるな・・と考えるようになりました。
でも服に関わる仕事を続けたいと情報収集をして発見したのが、この「パーソナルスタイリスト」という仕事。
パーソナルスタイリストは個人のお客様の悩みに合わせて、洋服やアイテムを提案する仕事です。
販売員としての経験を活かしながらも、店舗やブランドの垣根を越えて、より幅広く商品提案ができます。
「この職業なら、母親の悩みはもちろん、母と同じようにお店選びや服選びで困っている人の悩みを解決できるかもしれない・・・」
と私は思ったのです。
そう、きっかけの一つは、
「専業主婦として家族を支えてきた母への私なりの親孝行」 だったのです。
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いかがでしたでしょうか。
娘世代の私が「50~100̟余歳専門のファッションスタイリスト」になったワケ
を母親の悩みからお話させていただきました。
続きの後編もよかったらお読みくださいね。
「服選びは人を表す」カウンセリングで大切にしていること
50代からの大人向けファッションスタイリスト野本しょうこです。
50歳~100余歳の男性女性の皆さまが、おしゃれをキッカケに「人生が楽しく、豊かになる」お手伝いをしております。
自己紹介はこちらから⇒ はじめまして - これからファッション~Korekara Fashion~