50代60代の大人が身につけておきたい!良質な定番白シャツの選び方
個人向けファッションスタイリスト(パーソナルスタイリスト)の野本しょうこです。
プロのスタイリスト目線×子供目線から、親世代にあたる大人が素敵に見える服選びやおしゃれの情報を発信しています。
自己紹介はこちらから⇒ はじめまして - これからファッション~Korekara Fashion~
仕事用でも普段着でも使える丁度いい白シャツがほしい!!
と前から考えていた私。
先週、同期のスタイリスト河野さおりさんにお願いして、銀座で白シャツ探しのお手伝いをしてもらいました。
河野さおりさんのブログはこちら⇒ https://ameblo.jp/itssoyoustyling
アパレル業界でデザイナー・バイヤーと活躍してきた彼女。洋服の品質に関する目利きは同期の中でも際立っています。
人生経験豊富でかつ、若い頃に高度経済成長期やバブル期を経験してきた大人だからこそ、お得な商品だとしても、品質は妥協したくないですよね。
そこで、今回自身のシャツ選びを通じて学んだ、良質なシャツの見分け方を紹介します。
良質なシャツを見分けるポイントとは
①素材
洋服の質の高さを見極めるのに、「この生地は手触りが良い」「少しごわごわしている」と実際に生地を触って判断することは、皆さんも購入前にされているのではないでしょうか。
良い素材を見分けるにはこれが分かりやすい方法ではありますが、他に見極めるポイントの一つとして、「打ち込み」がしっかりしているという点があります。
洋服の生地は、多くの場合たて糸よこ糸を交差して織っていくことで作られています(=織物)。「打ち込み」はこの出来上がった織物の密度のことを指します。
打ち込みがしっかりされた生地は、目が細かくハリがあるけど柔らかく、しなやかに曲がる素材に仕上がります。シャツの素材としてよく使われている綿は、本来シワになりやすい特性があるのですが、同じ綿でも打ち込みがしっかりされているとシワが付きづらく、またシワがついても取れやすくなります。
②縫製
基本的なことですが、縫製部分の生地にしわが寄ってない・つっていないかも見るべきポイントです。
一つ一つの縫い目そして全体の縫い目がきれいかどうかも、質の高さを見極めるポイントです。実際そこそこ高額な製品でも、海外製の場合よく見てみると、縫い目が少しずれているのを目にすることがあります。
また高級なシャツの場合、脇の縫い目(内側)が肌に直接当たらないように「巻き伏せ本縫い」という方法で縫われていることがあります。
※こちらに「巻き伏せ本縫い」が分かりやすく説明されてます
シャツの巻き伏せ本縫いとは | 野路(のじ)洋服店のブログ|福井市|メンズ|紳士服|経営者|福井市役所|福井県庁
③シルエット(形)
そして最後に大切なのが、ずはり「シルエット」。
身体にピッタリ沿うのか、すこしゆったりとした形なのか、ダーツの入り方やタック(膨らみ)の位置など、白シャツひとつとってもシルエットは千差万別です。
例えば、ジャケットやセーターの中に着るシャツが欲しい場合は、身体にピッタリと沿って上に着るものに邪魔にならないものを。一枚でサラッと着たい、羽織りとしても活用したい場合は少しゆとりのあるシルエットを・・・
目的から考えると、選ぶシャツのシルエットも自然と絞れてくると思います。
そしてシャツに限らず言えることですが、洋服は立体的に作られてますので、店頭でシャツを手にとって広げて見る時と、実際に試着する時とはイメージや雰囲気は全く違います。
白シャツといったベーシックで長く着るアイテムこそ、試着を必ずして、自分の体型やイメージに合う一枚を選ぶべきです。
最終的に選んだシャツはこちら
東急プラザ銀座内にあるfeeriqueというお店で購入しました。
*正面*
*後ろ*
平置きするとただの白シャツですが、一番の決め手は、着た時のぴったりしすぎず緩すぎずのシルエットと、バックスタイルのシャツの自然な膨らみ。
後ろの中心部にプリーツが入っているので、着るだけで自然な膨らみができて、ピッタリした雰囲気のシャツより、柔らかい雰囲気がでます。
まさにこの膨らみは試着しないと発見できなかったこのシャツの良い点です。
なんと在庫は全店舗でラスト1点という、まさに運命の白シャツに巡り合えた気持ちでした。
ちなみにプロフィール写真で使用しているのが、まさにこのシャツ。
購入して2年近く経った今でも現役で活躍中です。(2019年7月現在)
ぴったりのシャツを見立ててくれた同期には、本当に感謝。
私もこんな感動を与えられるスタイリストになりたい・・・。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。