60代70代OK!オススメのトレンドファッション(2019秋冬版)
個人向けファッションスタイリスト(パーソナルスタイリスト)の野本しょうこです。
プロ目線×子供目線から、親世代の大人を素敵に見せる服選び・おしゃれの情報を発信しています。
自己紹介はこちらから⇒ はじめまして - これからファッション~Korekara Fashion~
今日のテーマは「60代70代にオススメの2019秋冬トレンド」です。
歳を重ねても旬をまとう大人って
世の中の変化にうまく対応しているというか
柔軟に生きている感じがして
「素敵だな」
「ああいうおばあちゃんになりたいな」 と思います。
だからと言って流行を意識しすぎて全てを流行りもので固めてしまうと
「若作り?」
と周りから思われてしまったり。
・・う~ん、大人ってホント難しい!!
そこで今日は「60代70代が取り入れても不自然にならず、適度に流行を取り入れられる、オススメのファッションアイテム」を紹介していきたいと思います。
おすすめのアイテム①:モックネック
モックネックとは?
モックネックとは簡単に言うと、タートルネック風の首元で、高さがタートルネックの半分くらいのもののこと。
モックとは「偽の」という意味があり、「偽のタートルネック」ということで名付けられたそうです。
ハイネックやボトルネックとの違いは?
モックネックによく似た形で「ハイネック」や「ボトルネック」がありますが、明確な違いは実はありません。
先日とあるお店で、
種類は違うけど、首元の開き具合やネックの高さがほぼ同じセーターがたまたま隣りに置いてあったのですが・・・
一方は「ハイネック」/もう一方には「モックネック」と書かれてました。
というわけで、同じお店の商品でも明確な違いは無いので、好きな呼び方をしていただいて良いのではと思います。
寒さ対策や首のシワ隠しで、元々お持ちの方も多いアイテムだと思いますが
今年は流行のアイテムとしても活躍できるなんて嬉しいですよね!
今年らしさを出すためには?
そんなモックネックやハイネック、ボトルネックをより今年っぽく見せるポイントは・・
☑首元がぴったりではなく、少しすき間があるもの
☑ストレッチが効いている素材より、ゆったりとしたワイドシルエットや肩のラインが落ちているセーターもしくはトップス
を選ぶといいです ◎
おすすめのアイテム②:ボウタイブラウス
2019秋冬は「女性らしい」「エレガント」スタイルに注目
これまでカジュアル寄りの流行が長く続いていたのですが、この秋からは久々に「女性らしい」「エレガントなスタイル」が注目されています。
その代表アイテムとして、多くの女性誌で取り上げられているのが「ボウタイブラウス」。
・ジャケットの下に合わせて上品スタイルはもちろん
・カジュアルなパンツと合わせてきれいめスタイルにも
これからの時期は1枚だと寒いので、首元にゆとりのあるデザインならタートルネックなどのトップスの上から重ねてもOKです。
とにかくこれさえ着れば「簡単に今っぽく・コーディネートが上品に仕上がる」というアイテム。
「ボウタイブラウス持ってたけど、最近は着てない」という方がいれば、ぜひ今年は積極的には取り入れてみましょう!
カジュアル派も今年は気に入ったデザインが見つけやすい
一方でカジュアル好きの人にとって、ボウタイ付きのトップスってどうしても上品さが強調されるので、中には苦手意識を持っている方もいるのではないでしょうか?
(私もどちらかと言うとそうなんですよね)
そんな人も今期は様々なバリエーションのボウタイブラウスが出回っているので、自分の好みに合ったものを見つけるチャンス!
例えば、
・結ぶタイプではなく直線的なタイが付いている、従来のボウタイぽくないデザイン
・ボウタイ自体が取り外せる2wayアイテム
もあったりします。
あとはあえて蝶々結びに結ばず、一度結んだあと長く垂らすのが今年流なので、さらっとスタイリッシュに着るのも素敵です。
せっかくの機会なので、ぜひ自分にあった1枚を探してみてくださいね。
おすすめのアイテム③:フレアパンツ
フレアパンツ=ブーツカットのこと
ここ数年前から90年代ファッションのブームが続いてるのですが、今期は90年代アイテムのなかで「フレアパンツ」が流行中。
フレアパンツとは「ブーツカットパンツ」のことで、こう呼ぶと今っぽく聞こえます。
(お孫さんがいる方はブーツカットというより、フレアパンツと言った方が話が通じるかもしれませんね)
フレアパンツ(ブーツカットパンツ)もハイネック同様、中高年向けのお店でもよく見かけるアイテムなのでお持ちの方が多いのではないでしょうか。
今年らしさを出すためには?
そんなフレアパンツをより今年っぽく見せるには・・
といいです◎
例えば、"おすすめのアイテム①:モックネック"で取り上げたようなセーターなど。「上はゆったり・下はすっきり」にしてフレアパンツを合わせるのが今どきです。
まとめ
以上、60代70代でもOK・ほんのり流行感を取り入れられる、2019秋冬のファッションアイテムを紹介してきました。
ぜひこちらを参考に、秋冬のおしゃれを楽しんでくださいね!
【50代60代・服の合わせ方でお悩みの方必見】プロ直伝!コーディネートの基本
個人向けファッションスタイリスト(パーソナルスタイリスト)の野本しょうこです。
プロのスタイリスト目線×子供目線から、親世代にあたる大人が素敵に見える服選びやおしゃれの情報を発信しています。
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今日は「コーディネート(=服の組み合わせ方)の基本」をテーマにお話をしたいと思います。
こんな方にぜひお読みいただきたい記事です!
- おしゃれにきまった!と思って着たはずの服なのに、友人や家族に「今日はやけに派手だね~」「なんか地味じゃない?」と言われることがある
- パーソナルカラーや骨格診断・・・似合う服を着ることが大切なのはわかっているけど、自分の「好き」もうまく取り入れておしゃれを楽しんでいきたい
- いくつになっても服選びを楽しみたい!だからこそ、この先も役立つおしゃれの基本を今知っておきたい
どの学びにも共通して言えることですが、何かうまくなりたい・上達したいことがあれば、まずは基本から入りますよね。
それはおしゃれでも同じです。
一枚で素敵なお洋服も、おしゃれに決まるかどうかは「組み合わせ方しだい」で変わります。
ですので服の組み合わせ方、つまり「コーディネートの基本」を知っておくことは、おしゃれにとっては大切なことです。
また基本を知っておけば応用が効くので、苦手なアイテムをうまく着こなせたり、「似合う」と「好き」を両立させたワンランク上のおしゃれを楽しむことができます。
これからお話しする「コーディネートの基本」は、私もお客さまや撮影現場でのスタイリングを考えるときに必ず使っている考え方です。
そんなプロのワザを服の合わせ方にお悩みの方へ・・・特別に伝授したいと思います!
- コーディネートの基本:3つの要素とは?
- 3つの要素を「いくつ変える」かでまとまり感や個性の強さを調整できる
- まとまり感や個性の強さは「地味や派手」にとらえられることも
- おしゃれなコーディネートを目指すなら変えるのは2つまで
- 普通なコーディネートをおしゃれに変えてみる
- まとめ
コーディネートの基本:3つの要素とは?
では早速「コーディネートの基本」に入っていきたいと思います。
コーディネートは、この3つの要素で成り立っています。
- 色
- 形(=シルエット)
- 素材
3つの要素を「いくつ変える」かでまとまり感や個性の強さを調整できる
コーディネートをする時
色・形・素材それぞれの要素を統一させる(=共通点でまとめる)と全体にまとまり感が出て
色・形・素材それぞれの要素に変化をつける(=反対のものをぶつける)と面白みがあって個性的なコーディネートとなります。
【まとまり感のあるコーディネート】
- 色⇒ 同色系でまとめる(例:青系、赤系)、明暗をまとめる(例:明るいグレー+明るいブルー、暗い赤+暗い茶)
- 形⇒ 似たシルエットでまとめる(例:全体的にゆったりめのシルエットにする、Vネックにストレートパンツのように直線的なシルエットにする)
- 素材⇒ 似た素材でまとめる(例:光沢感のある素材でまとめる、編み目が細かい素材でまとめる)
【個性的なコーディネート】
- 色⇒ 同色以外の色で合わせる(例:青と茶、緑と紫)、明暗に差をつける(例:明るいグレー+暗い青、ピンク+暗い茶)
- 形⇒ シルエットに差をつける(例:上をゆったりめ+下を細身、上をVネック+下をフレアスカートで曲線的なシルエットに)
- 素材⇒ 素材に差をつける(例:上を光沢感のある素材+下を光沢感のない素材)
そしてこの3要素を「全てそろえるのか/一部だけ変えるのか/全て変えるのか」によって、コーディネートのまとまり度合いや個性の強弱を調整することができるのです。
まとまり感や個性の強さは「地味や派手」にとらえられることも
全ての要素をそろえて「まとまり感を強く」、全てを変えて「個性を強く」するコーディネートは決して悪いわけではないのですが、
別の見方をすれば、まとまりは「地味」個性の強さは「派手」と受け取られることも。
ですので
いつも「地味」と言われてしまう人は全ての要素をそろえすぎていないか
いつも「派手」と言われてしまう人は全ての要素を変えすぎていないか
日ごろのコーディネートを思い返してみましょう。
おしゃれなコーディネートを目指すなら変えるのは2つまで
地味すぎず派手すぎない、適度におしゃれなコーディネートを目指すならば、変える要素は2つまでにしておくのがオススメです。
最初は1つの要素どれか決めて、その要素だけ変化をつけることを意識して
徐々に慣れてきたら、2つの要素に変化をつけて楽しむのがいいと思います。
普通なコーディネートをおしゃれに変えてみる
では、実際にコーディネートの3つの要素を変えていくと、どのように変化するのか?事例をみていきましょう。
まずはこちらをご覧ください。
こちらのコーディネートは
- 色⇒ ジーンズとバッグは青系で、色の濃さも近い
- 形⇒ 全体的に細身で直線的なシルエット
- 素材⇒ 生地の編み目がデコボコしてない(フラットな目)
と各要素が共通点でまとめられています。
まとまり感の強い、ある意味シンプルないたって普通のコーディネートです。
今からこちらのコーディネートの要素を1つずつ変えてみましょう。
① 1つ変えてみる
- タートルTシャツ:水色に変更
- バッグ:茶色に変更
まずは「色」を変えてみました。
タートルTシャツは、ジーンズの濃い青と明るさを反対にしました。
またバッグは黄色みのある茶色なのですが、黄色は青の反対色(補色)と言われ、一緒に合わせることで両方の色を目立たせる効果があります。
簡単に言うと「差し色」というやつです。
色が暗めなので、それほど目立つ感じではありませんが、最初に比べればバッグの色がアクセントになっているかなと思います。
② 2つ変えてみる
- タートルTシャツ:編み目に凹凸があるセーターに変更
- バッグ:スエード素材に変更
次は「素材」をがらっと変えてみました。
タートルTシャツとバッグの生地を編み目がフラットのものから凹凸や起毛感のある素材に変え、デニムの素材感と差をつけました。
バッグもより黄色みの強い色にして、コーディネートのいいアクセントに。
最初のコーディネートと比較してみるとこんな感じです。
このようにコーディネートの基本である「色・形・素材」の要素のなかで
「そろえる部分をそろえて、変える部分は変える」
とメリハリをつけることで、バランスの取れたおしゃれなコーディネートを作ることができるのです。
まとめ
今回は「おしゃれになるにはまず基本から」ということで、コーディネートの基本についてお話させていただきました。
コーディネートは「色・形・素材」で成り立っていて、そのうち1つか2つの要素に変化をつけると、簡単にバランスの良い、おしゃれなコーディネートに仕上げることができます。
この基本を知っていれば
- 苦手なアイテムでも「形があまり得意じゃないけど、色と素材で合わせて着てみよう」と自分にあった着方ができる
- 「色は自分に似合う色ではないけど、形と素材をなじませればいいよね」と応用が利くようになります
ぜひ持っている洋服であれこれと組み合わせを考えて、コーディネートを楽しんでくださいね。
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私が「50~100余歳専門のファッションスタイリスト」になったワケ(私の想い編)
個人向けファッションスタイリスト(パーソナルスタイリスト)の野本しょうこです。
プロのスタイリスト目線×子供目線から、親世代にあたる大人が素敵に見える服選びやおしゃれの情報を発信しています。
自己紹介はこちらから⇒ はじめまして - これからファッション~Korekara Fashion~
”私が「50~100余歳専門のファッションスタイリスト」になったワケ” と題し、この仕事を始めた経緯を、2回に分けてお届けしております。
本日は後編にあたる<私の想い編>。
どのような想いから、私が「50~100余歳専門のスタイリスト」として活動するようになったのか
その原点にあたる自分の想いを中心にお話したいと思います。
▼前編はこちらからどうぞ▼
街なかの高齢者を見て思ったこと
スーパーで働いていたころ、母親から服の相談を受けるようになった私は、
「他の人たちはどういう服を着ているんだろう?」
「また相談された時や、自分の仕事の役にも立ちそうだから、街なかに行ってチェックしてみよう!」
そう思い立って、母と同世代や年配の方たちの服を街なかで見てみることにしました。
早速街なかで観察を始めると、すぐに気になったことが。
高齢者の服装が とにかく暗い、とにかく派手の、どちらか両極端。
街なかを見渡すと 、「くすんだ色」もしくは「派手で目立つ柄やビビットな色」を着ている人ばかり。
服のサイズも合っていなかったり、服の合わせ方もチグハグ。
また姿勢の問題もあるでしょうが、みんな丸くなった背中で下を向いて歩いていて、なんだか元気がなさそう・・・。
私にはこんな風に見えたのです。
前編の話で触れたように、母親はカジュアル好きで、20代の若者向けのお店でも服を買うような人でした。
そんな母が年相応の服を「着たくない」と言うのは、服のデザイン以外の理由もあるのかもしれない・・
街なかの光景を見ながら、私はそう思いました。
そして 自分自身に考えをめぐらせて、
「自分も将来こういう服を着なくてはいけない日が来るのか・・・」
「これからは、目の前にいるような元気のない高齢者が増えていくのかな・・・」
と何だか今度は自分が暗い気分になってしまい。。。
母親の悩みを解決しようと起こした行動で、自分の将来までも憂うようになってしまったのでした。
「60代以上のおしゃれマダムの写真集」が教えてくれたこと
そんなことを考えてしばらく経ったある日、私がスタイリストの活動を始める決意を固めた、まさに【運命の本】と呼ぶべき本と出合います。
それが・・・こちらの「60代以上の女性」をテーマにしたファッションスナップ写真集
今から4~5年前くらいだったと思うのですが、テレビなどで取り上げられていたこともあるので、ご存知の方もいるのではないでしょうか?
私が初めてこの本に出合ったのは、メディアで取り上げられる少し前。
たまたま立ち寄った本屋で特設コーナーが組まれていて、発見した瞬間、直感で「この本に私の答えが書かれている!!」そう思って、すぐにいくつかの本を手にしていました。
早速自宅に戻って本を開くと、そこには・・・
- 姿勢よく
- 生き生きとした表情で
- 人生を楽しむ様子が写真からも伝わってくる
素敵な、チャーミングな、そしてカッコイイ60歳以上の女性たちの姿が。
写真の中の表情を1つ1つ見ていると、自分にも元気を分け与えてもらっているようで、見ている私も明るく楽しい気持ちに。
そして本を読み終えた私は、こう思ったのです。
「いくつになっても、服を選ぶ自由やおしゃれを諦める必要はないんだ!」
年を取ったからといって、
いかにも高齢者らしい服装をする必要はない。
「いくつになっても人生は楽しめるんだ!!」 と。
そう考えていると、不思議と自分の将来に対する不安も晴れていくような気がしました。
"母の悩み" そして "本との出会い" で私が決意したこと
"専業主婦だった母の人生"、"服の悩み"を重ねて、
「また母が自分の人生を諦めてしまう」
そう思った私。
専業主婦の母に限らず、
どんな人だって、歳を重ねれば段々とできなくなることは増えていきます。
でも、"歳だから" と言って諦めることばかり増やしてほしくない。
本の中に登場していた人たちが輝いていたように。
母だって、街で私が見かけた高齢者だって「毎日を元気に、人生を楽しく過ごす」自由があるんです。
この想いを胸に、「50~100余歳専門のスタイリスト」として活動を始める決意をするのでした。