50代からの「はじめてのパーソナルカラー」 ~メイクカラー編~
個人向けファッションスタイリスト(パーソナルスタイリスト)の野本しょうこです。
プロのスタイリスト目線×子供目線から、親世代にあたる大人が素敵に見える服選びやおしゃれの情報を発信しています。
自己紹介はこちらから⇒ はじめまして - これからファッション~Korekara Fashion~
本日のテーマは「自分に合う色づかい(メイク編)」
「なんでファッションスタイリストがメイクの話を??」と思われるかもしれませんが、
女性は服を変えると「髪形やメイクも合わせたい!」ということでご相談いただくことがあります。
メイクのテクニックや肌質に合うアイテム選びといったご質問は、その道のプロの方が詳しいですが、色選びでしたら私もお答えすることはできます^^
似合う色を知ることで、似合わない色の活かし方が分かる!
パーソナルカラー診断で似合う色を知ると、お客さまによっては
「似合う色以外の服やアイテムは、もう使えないですね」と言われることがあるのですが・・・
いえいえ、そんなことは決してありませんよ!!
自分に合う色を知る。
つまり「自分の特徴が分かる」からこそ、それ以外の色もどう活かせば良いのか分かるんです。
これ、パーソナルカラーを経験した方を含め、意外に知らない人が多い事実なんです。
元々持っているものが似合う色のものでなかった場合、それを全て処分してしまうなんてもったいないですからね。
どう活かせば良いかさえ分かっていれば、持っているものも活用できるというわけです。
似合わないメイクカラーはどうすれば「似合う」のか?
使ってもいいとは言われても、そのまま使えばやはり「似合わない色」
身につけたところで、せっかくの顔も引き立ちません。
ではどう使えばいいのか??
顔を引き立たせるため少なからず「似合うように近づける」必要があります。
その方法はいくつかありますが、
メイクの場合 ”色を混ぜる” 方法が1つ挙げられます。
洋服は色を変えることはできませんが、メイクの場合、絵の具のように色を混ぜて変えることができるのが良いですよね。
パーソナルカラーの基本「イエローベース/ブルーベース」とは
ここで必要になるのがパーソナルカラーの「イエローベース」「ブルーベース」という考え方。
パーソナルカラー「春・夏・秋・冬」の4グループは
◇色全体が黄色みの強い「春・秋(イエローベース)」 温かみのある印象
◇色全体が青みの強い 「夏・冬(ブルーベース)」 涼しげな印象
という2種類に大別することもできます。
例えばイエローベース/ブルーベースの人が、それぞれ相反するグループの色を使うと、顔の色みと馴染まず浮いてしまいます。
でも相反するグループの色も以下の方法で「似合う色と混ぜる」と、うまく馴染ませることができるのです!
◇イエローベース(春・秋)の人が、ブルーベースの色(夏・冬)を使いたい場合
⇒「イエロー系の色、もしくはゴールド系のラメやパール」が入ったアイシャドウやフェイスカラーを混ぜる
◇ブルーベース(夏・冬)の人が、イエローベース(春・秋)の色を使いたい場合
⇒「ブルー系の色、もしくはシルバー系のラメやパール」が入ったアイシャドウやフェイスカラーを混ぜる
事例紹介
言葉だけだと分かりにくいと思いますので、実例を見せて説明しますね。
私のパーソナルカラーは「冬・ブルーベース」です。
こちらの写真の左下にあるフェイスカラーは茶色に近い赤で、本来なら「秋・イエローベース」に似合う色。
つまり私がそのままつけると、似合わない色です。
そこで左上のブルー系のラメが多く入ったフェイスカラーと混ぜてみると・・・
比較画像が右の写真です。
どうでしょうか?
ラメ入りを混ぜた方が、より赤みを帯びた色になっていますよね。
こんな風に自分のパーソナルカラーに合わせ「イエローベース」「ブルーベース」のカラーを1つ買い足すだけで、自分に合った色に近づけることができるので、あれこれ買い直すより経済的ですよね。
余談ですが、私が講師を務めている介護美容研究所でも、先日この方法をやってみました。
ちょうど黄色と青色のカラーがあったのですが、活用方法が分からず全く使われていなかったそうで。 (写真のとおりまったく使用感がない・・・)
そこでパーソナルカラーの授業中、生徒さんの前でイエローベース・ブルーベースの口紅にそれぞれの色を混ぜて見せてみると「おぉ~」と歓声が上がってました(笑)
以上「はじめてのパーソナルカラー」メイクカラー編 でした。
【50代以上向け】プロが解説!実は知られていないパーソナルカラーの常識
個人向けファッションスタイリスト(パーソナルスタイリスト)の野本しょうこです。
プロのスタイリスト目線×子供目線から、親世代にあたる大人が素敵に見える服選びやおしゃれの情報を発信しています。
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イベントや講座で、パーソナルカラー診断をやらせていただく機会がよくあるのですが、
診断をする側が当たり前と思っていることでも、一般の方からは「そうなんですか!」と驚きの反応をいただくことがあります。
パーソナルカラーって認知されてきてはいますが、皆さんに知っておいてほしい内容でも、まだ知られていないことってあるんですよね。
そこで本日は
「実は知られていないパーソナルカラーの常識」と題して、
これまでパーソナルカラー診断をやってきた中で、「知らなかった!」と反応が多かった知識を2つ紹介したいと思います。
こちらをお読みいただければ、パーソナルカラー診断経験者はもちろん、未経験の方もより診断に対する理解が深まるはずです。
パーソナルカラーの基本をおさらい
こちらの記事でも詳しく説明してますが、パーソナルカラーの基本を改めて確認しておきます。
- パーソナルカラー診断とは、「自分の顔の色み(髪の毛(地毛)・肌・目・唇)と相性の良い色、つまり似合う色を調べる診断」のこと
- パーソナルカラーは「春(スプリング)・夏(サマー)・秋(オータム)・冬(ウインター)」の4つのグループに分けられる。
以上の基本を踏まえて、
ここからパーソナルカラーの知られていない、でも知っておいてほしい、2つの常識をお話していきます。
その1:パーソナルカラーは「春・夏・秋・冬」のタイプに当てはまるとは限らない
診断で私がいつもお伝えするすることで、実は知られていないのが・・・
「全員が4つのタイプ(春・夏・秋・冬)どれかに当てはまるとは限らない」ということ。
ここで先ほどの基本に戻ってみましょう。
- パーソナルカラー診断とは、「自分の顔の色みと相性の良い色を調べる診断」のこと
別の言葉で言いかえれば、
「パーソナルカラー診断は顔の色みの特徴が、4つのグループどれに当てはまるかを導く診断」ということができます。
一方で性格が人の数だけあるように、顔の色みも千差万別であることは皆さんお分かりのことだと思います。
ということは・・・
顔の色みが4つのどれかに当てはまらないケースがあっても、実はおかしくないんです
「パーソナルカラーとは春・夏・秋・冬の4つがある」という事実が広く知れ渡っている分、
「いずれかのタイプに属さないのは何だか気持ち悪い」と思う方がいるようで「タイプで言うとどれになるんですか?」と聞かれることもあるのですが・・・。
実は、無理にタイプでくくってしまうより、くくらない方が選べる色の範囲が広くなることもあるのです。
そもそも「似合う色を調べる」パーソナルカラー診断なのに、タイプを決めることで似合う色が狭まってしまうなんて本末転倒ですからね。
また過去に診断を受けたことのある方で「似合う」と言われたタイプの色から服を選んでいるけど、あまりしっくり来ない・・と感じる人は、
もしかしたらタイプという軸ではなく、今述べたようなタイプ以外の軸で見るといいのかもしれません。
その2:パーソナルカラーを知ると、似合う素材が分かる
「パーソナルカラー診断で似合う色が分かる」ことは周知の事実ですが、似合う色が分かると 似合う素材も分かるようになります。
こちらについては、事例を交えながら説明した方が分かりやすいので、次で解説していきますね。
事例紹介
nonowaラボご参加の50代女性の場合
ここでnonowaラボのワークショップに参加いただいた方の事例を紹介します。
まずは診断結果について。似合う色はこちらのとおりです。
ドレープを当てた結果は
- 暗い色・くすんだ色、顔の下に当てるとどれも肌の色がくすんでしまう
- 淡い色グループの夏タイプはすべてNG
- 一方で「鮮やかな色・濃くはっきりとした色」はグループ関係なく、全般的に合う
まさに先ほど述べた「4つのタイプに当てはまらない」という結果になりました。
この方を仮にタイプに分けるとすると、似合うのは「春・冬」となります。
ですが「春と冬の淡い色(難しい言葉でいうと中~低彩度の色)が似合わないので、それを避けてください」という分かりづらい説明をしなくてはいけないですし、
「じゃあ秋の似合っている色はどうするの??」と結果に矛盾が出てきてしまいます。
事例のように、タイプでのくくり方もうまく行く場合と行かない場合があるということは、診断を受ける側も知っておいていいと思います。
似合う色なのに、地味に感じてしまうのはなぜ?
また診断を受けたご本人は、こんなことをおっしゃってました。
「職業柄、人前に出ることが多く、多少目立つような格好もしたいと思っている。
でもあれこれ考えてると、いつも無地の白シャツに黒パンツといった無難な格好になって、なんとなく地味に感じる」
こちらを読んで「あれ?」と思った方、さすが鋭いです(笑)
先ほど上の図で示した通り、実は白黒はお似合いの色。
なのにご本人は「地味に感じる」と話しているのです。一体なぜなのでしょうか??
地味に感じる理由はパーソナルカラーが関係している?!
ここで出てくるのが、「似合う素材」という視点です。
この方は「鮮やかな色」、つまり「華やかな色」がお似合いという結果でした。
華やかな色がお似合いの方は
色と同じく素材にも「華やかさ」が出るものを選ぶ とより顔が引き立つのです。
具体的には貴金属、プラスチックなど人工的な素材、サテン地、シルク、ラメ、スパンコールなど・・・
「艶やか・キラキラしている・光沢感のある素材」 がキーワード。
このような素材を取り入れると、顔なじみが良くなって、表情がさらに引き立ちます。
ご本人に聞いたところ、いつも着る白シャツと黒パンツは綿など光沢感のない素材とのこと。
鮮やかな色がお似合いになる人が、光沢感のない素材を上下で合わせると、とても地味な印象に映りやすいんです。
(それでも綿素材のトップスを着たい!という場合は、例えばポリエステルなど化繊の割合が高いものを選んだ方が、化繊の光沢感があって、まだ顔なじみが良くなります)
こんな風にパーソナルカラーを知ることで、似合う素材も分かるようになるんです。
鮮やかな色がお似合いになるお顔立ちなのに、地味に写るなんてもったいないですよね。
というわけで、
-
白黒の上下の場合は、例えば光沢感あるサテンやシルクのブラウスにパンツを合わせるなど、顔回りの服の素材を変えてみる
-
あとはせっかく鮮やかな色が似合うので、アクセサリーなどで1つ鮮やかな色を取り入れてみる
と私からはアドバイスをさせていただきました。
まとめ
今日は「実は知られていない、でも知っておきたいパーソナルカラー診断の常識」をお客様事例を混ぜてお話をしました。
お伝えした内容は以下の2点です。
①パーソナルカラーは顔の色みによっては、春・夏・秋・冬のいずれかに分かれるとは限らない
②似合う色が分かると、似合う素材も分かる
この記事をご覧いただいた皆さんが、パーソナルカラー診断の理解を深め、興味を持つキッカケを持ってくれれば嬉しいです。
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シニア専門スタイリストのイベントレポート/人生100年時代を充実させる2つの提言
シニア専門・個人向けファッションスタイリスト(パーソナルスタイリスト)の野本しょうこです。
プロのスタイリスト目線×子供目線から、親世代にあたる大人が素敵に見える服選びやおしゃれの情報を発信しています。
自己紹介はこちらから⇒ はじめまして - これからファッション~Korekara Fashion~
今日は「人生100年時代」をテーマに、
”子供世代の私から、皆さまへ生き方・暮らしの提案" になるお話を書こうと思います。
これからの人生の過ごし方・楽しみ方を考えて、このブログをお読みいただいてる皆さまに、少しでも役立てれば幸いです。
ワールドカフェに参加してきました
先週nonowaラボでご一緒に講師を務めております、スキルノート・芦沢さん(http://skillnote.hatenadiary.jp/)の講座に参加してきました。
*nonowaラボって何?と気になった方は、こちらの記事をご覧になってくださいね⇒
【お知らせ】2019年4月よりnonowaラボにてファッション講座を開講します! - これからファッション~Korekara Fashion~
今回参加したのは「ワールドカフェの進め方」という講座です。
多くの人数、かつ限られた時間の中で、参加者全員が1つのテーマについて自分の意見を話し、相手の意見を広く聞くことのできる、ディスカッション手法
1グループ3~4人に分かれ、10分×3回で1つのテーマについて、意見交換をします (各回でテーブルホストの1名以外のメンバーは変わります)
この講座ではワールドカフェを実際に体験し、自分が運営側として実施をする際の留意点やコツも学びました。
写真はワールドカフェ実施中に、気になった意見を参加者がメモ書きしたもの
こうやって模造紙にキーワードを書く作業をしながら、意見の共通点を探したり整理をしていきます
そして、この日のワールドカフェのお題が冒頭でも触れた
「人生100年時代を充実して過ごすために大切なことは何だと思いますか?」
このお題を元に、あれこれ思うこと考えることを参加者で話し合ってきました。
ワールドカフェの中で出た意見は、どれも興味深いものばかりでしたが、「これからの生き方・暮らしのヒント」として特に皆さまに紹介したいのが次の2つです。
人生100年時代を充実して過ごすための2つのヒント
その1:自律=自らを律して、好奇心や興味を持ち続けること
「人生を充実したものにするには、いくつになっても学び続ける意欲を持ち続けるのが大切」
とある参加者が発言をしまして。
「じゃあその意欲はどこから来るのだろう?」
「目的がないと、学ぶ意欲も出ないよね」
「じゃあ目的意識はどうすれば持てるの?」
・・・と、皆で意見を出し合っていき、
最終的に目的を持つためには、
「自ら意識して、好奇心や興味を持ち続ける姿勢が大切」
という意見で一致しました。
地域でのボランティア活動や大学で学びなおしている方。
私のお知り合いにも定年後、積極的に活動している方がいますが、皆さんに共通して言えるのが
「好奇心・興味がつきない」 ということです。
好奇心・興味があると、「これを学んでみよう、調べてみよう、ここに行ってみよう」と行動につながります。
そこでまた新たな発見や、共通の関心を持った人との出会いも生まれますよね。
一方で特に男性に多いですが、これまで仕事一筋でいざ定年を迎えると
「やりたいことが特にない」
という声を聞くことがあります。
でも私は「好奇心・興味がない人はいない」と思うんです。
単に「これまで仕事中心で、好奇心・興味のアンテナの感度が少し下がってしまっているだけ」だと思うのです。
私の父を例に出すと、父は上に書いたような仕事以外の興味関心がない、世間で言ういわゆる「無趣味人間」。
会社勤めの時から
・運動しない
・土日は外に出ない
・知らない人が多くいる場に行くのが好きじゃない
という人でした(苦笑)
でもそんな父親も観察していると、運動や人付き合い関係以外に、得意なことや興味・関心が見えてきます。
父はスーパーで買う食料品や日用品、家電をいかに安く買うか、どこに行けば最もお得に入手できるか、「お得」に関するリサーチ力がすごくて。
家電量販店ではお抱えの店員さんまでできるほど仲良くなり、
私が結婚したとき、店員さんをデパートの外商さんのごとく半日独り占めにしてくれたおかげで、必要な家電を「お得に」一度で揃えることができました。
父の場合、こういった「情報収集」が好きなので、これをヒントに好奇心や興味の方向を広げていくのが良いということです。
父のように、日頃自分が当たり前と思ってやっている行動も、
他の人がマネできない得意なことであったり、それが好奇心・興味につながるかもしれません。
「アンテナが下がってしまっているなぁ」と感じた方は、ご家族やご友人に
「自分って何が得意?」
「何が向いてると思う?」
と尋ねてみるといいかもしれませんね。
その2:「人生において働くとは?」と自らに問い直してみる
こちらは最近、転職をしたという参加者のご意見。
この方は転職活動中にキャリアアドバイザーに
「キャリアチェンジするのも大事だけど、その前に一度ライフチェンジを考えてみてはどうですか?」と言われたそうです。
”仕事中心で人生を考えるのではなく、人生から仕事とは?見つめなおす”
このような「ライフチェンジ」の視点で仕事を見ると、転職活動でも意外な仕事が候補に挙がり、うまく行くことがあるんだそうです。
ライフチェンジの視点は、人生100年時代を考えるにあたっても応用できますよね。
転職に成功した参加者の方も、
例えば、節目の人生半分にあたる50歳で、
「人生において仕事がどのくらい大切なのか?」
「仕事以外に大切にしたいことはあるのか?」と自らに問い直してみる。
仕事なのか、地域貢献なのか・・・方向性を固め、予め準備していけば、いざ定年になっても慌てずに済むのでは、とお話されてました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ワールドカフェの講座から得た「人生100年時代を充実して過ごすための2つのヒント」を紹介しました。
人生100年時代。せっかく長く生きるのであれば、毎日を楽しく過ごしたいと思うものですよね。
少しでも、今日の記事がこれからの生き方を考える皆さまのお役に立つと嬉しいです。