【50代以上向け】プロが解説!実は知られていないパーソナルカラーの常識
個人向けファッションスタイリスト(パーソナルスタイリスト)の野本しょうこです。
プロのスタイリスト目線×子供目線から、親世代にあたる大人が素敵に見える服選びやおしゃれの情報を発信しています。
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イベントや講座で、パーソナルカラー診断をやらせていただく機会がよくあるのですが、
診断をする側が当たり前と思っていることでも、一般の方からは「そうなんですか!」と驚きの反応をいただくことがあります。
パーソナルカラーって認知されてきてはいますが、皆さんに知っておいてほしい内容でも、まだ知られていないことってあるんですよね。
そこで本日は
「実は知られていないパーソナルカラーの常識」と題して、
これまでパーソナルカラー診断をやってきた中で、「知らなかった!」と反応が多かった知識を2つ紹介したいと思います。
こちらをお読みいただければ、パーソナルカラー診断経験者はもちろん、未経験の方もより診断に対する理解が深まるはずです。
パーソナルカラーの基本をおさらい
こちらの記事でも詳しく説明してますが、パーソナルカラーの基本を改めて確認しておきます。
- パーソナルカラー診断とは、「自分の顔の色み(髪の毛(地毛)・肌・目・唇)と相性の良い色、つまり似合う色を調べる診断」のこと
- パーソナルカラーは「春(スプリング)・夏(サマー)・秋(オータム)・冬(ウインター)」の4つのグループに分けられる。
以上の基本を踏まえて、
ここからパーソナルカラーの知られていない、でも知っておいてほしい、2つの常識をお話していきます。
その1:パーソナルカラーは「春・夏・秋・冬」のタイプに当てはまるとは限らない
診断で私がいつもお伝えするすることで、実は知られていないのが・・・
「全員が4つのタイプ(春・夏・秋・冬)どれかに当てはまるとは限らない」ということ。
ここで先ほどの基本に戻ってみましょう。
- パーソナルカラー診断とは、「自分の顔の色みと相性の良い色を調べる診断」のこと
別の言葉で言いかえれば、
「パーソナルカラー診断は顔の色みの特徴が、4つのグループどれに当てはまるかを導く診断」ということができます。
一方で性格が人の数だけあるように、顔の色みも千差万別であることは皆さんお分かりのことだと思います。
ということは・・・
顔の色みが4つのどれかに当てはまらないケースがあっても、実はおかしくないんです
「パーソナルカラーとは春・夏・秋・冬の4つがある」という事実が広く知れ渡っている分、
「いずれかのタイプに属さないのは何だか気持ち悪い」と思う方がいるようで「タイプで言うとどれになるんですか?」と聞かれることもあるのですが・・・。
実は、無理にタイプでくくってしまうより、くくらない方が選べる色の範囲が広くなることもあるのです。
そもそも「似合う色を調べる」パーソナルカラー診断なのに、タイプを決めることで似合う色が狭まってしまうなんて本末転倒ですからね。
また過去に診断を受けたことのある方で「似合う」と言われたタイプの色から服を選んでいるけど、あまりしっくり来ない・・と感じる人は、
もしかしたらタイプという軸ではなく、今述べたようなタイプ以外の軸で見るといいのかもしれません。
その2:パーソナルカラーを知ると、似合う素材が分かる
「パーソナルカラー診断で似合う色が分かる」ことは周知の事実ですが、似合う色が分かると 似合う素材も分かるようになります。
こちらについては、事例を交えながら説明した方が分かりやすいので、次で解説していきますね。
事例紹介
nonowaラボご参加の50代女性の場合
ここでnonowaラボのワークショップに参加いただいた方の事例を紹介します。
まずは診断結果について。似合う色はこちらのとおりです。
ドレープを当てた結果は
- 暗い色・くすんだ色、顔の下に当てるとどれも肌の色がくすんでしまう
- 淡い色グループの夏タイプはすべてNG
- 一方で「鮮やかな色・濃くはっきりとした色」はグループ関係なく、全般的に合う
まさに先ほど述べた「4つのタイプに当てはまらない」という結果になりました。
この方を仮にタイプに分けるとすると、似合うのは「春・冬」となります。
ですが「春と冬の淡い色(難しい言葉でいうと中~低彩度の色)が似合わないので、それを避けてください」という分かりづらい説明をしなくてはいけないですし、
「じゃあ秋の似合っている色はどうするの??」と結果に矛盾が出てきてしまいます。
事例のように、タイプでのくくり方もうまく行く場合と行かない場合があるということは、診断を受ける側も知っておいていいと思います。
似合う色なのに、地味に感じてしまうのはなぜ?
また診断を受けたご本人は、こんなことをおっしゃってました。
「職業柄、人前に出ることが多く、多少目立つような格好もしたいと思っている。
でもあれこれ考えてると、いつも無地の白シャツに黒パンツといった無難な格好になって、なんとなく地味に感じる」
こちらを読んで「あれ?」と思った方、さすが鋭いです(笑)
先ほど上の図で示した通り、実は白黒はお似合いの色。
なのにご本人は「地味に感じる」と話しているのです。一体なぜなのでしょうか??
地味に感じる理由はパーソナルカラーが関係している?!
ここで出てくるのが、「似合う素材」という視点です。
この方は「鮮やかな色」、つまり「華やかな色」がお似合いという結果でした。
華やかな色がお似合いの方は
色と同じく素材にも「華やかさ」が出るものを選ぶ とより顔が引き立つのです。
具体的には貴金属、プラスチックなど人工的な素材、サテン地、シルク、ラメ、スパンコールなど・・・
「艶やか・キラキラしている・光沢感のある素材」 がキーワード。
このような素材を取り入れると、顔なじみが良くなって、表情がさらに引き立ちます。
ご本人に聞いたところ、いつも着る白シャツと黒パンツは綿など光沢感のない素材とのこと。
鮮やかな色がお似合いになる人が、光沢感のない素材を上下で合わせると、とても地味な印象に映りやすいんです。
(それでも綿素材のトップスを着たい!という場合は、例えばポリエステルなど化繊の割合が高いものを選んだ方が、化繊の光沢感があって、まだ顔なじみが良くなります)
こんな風にパーソナルカラーを知ることで、似合う素材も分かるようになるんです。
鮮やかな色がお似合いになるお顔立ちなのに、地味に写るなんてもったいないですよね。
というわけで、
-
白黒の上下の場合は、例えば光沢感あるサテンやシルクのブラウスにパンツを合わせるなど、顔回りの服の素材を変えてみる
-
あとはせっかく鮮やかな色が似合うので、アクセサリーなどで1つ鮮やかな色を取り入れてみる
と私からはアドバイスをさせていただきました。
まとめ
今日は「実は知られていない、でも知っておきたいパーソナルカラー診断の常識」をお客様事例を混ぜてお話をしました。
お伝えした内容は以下の2点です。
①パーソナルカラーは顔の色みによっては、春・夏・秋・冬のいずれかに分かれるとは限らない
②似合う色が分かると、似合う素材も分かる
この記事をご覧いただいた皆さんが、パーソナルカラー診断の理解を深め、興味を持つキッカケを持ってくれれば嬉しいです。
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